「機械学習用語or品質管理用語」クイズの解説

「機械学習用語or品質管理用語」クイズの解説


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こちらの「クイズメーカー」様で作った、 「機械学習用語or品質管理用語」クイズの解説です。 クイズその1 クイズその2

ML用語

決定木 【ML用語】

分類や回帰などの問題に用いる木構造のモデル。 作成したモデルは、その結果に至る過程が用意に解釈できるので、データマイニングでよく用いられる。 ”ブースティング”や”勾配降下法”という手法と組み合わせた”勾配ブースティング決定木”という手法が強力。

LSTM 【ML用語】

長・短期記憶(Long short-term memory) ディープラーニングの分野で用いられるニューラルネットワークの構造のひとつ。 名前の通り、長期的な依存関係(記憶)を学習することができ、特に時系列データに基づく分類、処理、予測に向いている。 手書き文字認識や音声認識といった課題に適用できる。

形態素解析 【ML用語】

文章のデータを、”形態素”という、言語で意味を持つ最小単位に分割する処理のこと。 手段としては、その言語の文法規則や、単語などの辞書データを用いて行う。 機械翻訳やかな漢字変換などさまざまの応用がある。 形態素解析エンジンとしてはMeCabというものが有名。

ROC曲線 【ML用語】

(注:検査工程においては、品質管理の分野で活用されることもあります) 検査や診断の判定性能を2次元のグラフで表現したもの。 縦軸に感度、横軸に偽陽性率を判定の閾値ごとにプロットする。 ROC曲線が左上に寄っているほど良い。

ソフトマックス 【ML用語】

ニューラルネットワークにおける活性化関数のひとつ。出力値の範囲は0.0~1.0。 正規化指数関数とも呼ばれ、主に多クラス分類問題における出力層で用いられる。

エルボー 【ML用語】

k-means法などのクラスタリング手法で、最適なクラスタ数を決めるための目安。 クラスタごとのSSE(クラス内誤差平方和)をプロットし、肘のように曲がった点を最適なクラスタ数として採用する。

概念ドリフト 【ML用語】

モデルが予測しようとしているターゲットの正解の統計的性質が、時間の経過とともに変化し、それによりモデルの予測性能が劣化すること。 例えば、レコメンデーションにおいて、時代の流れや予期せぬ時事問題で人々の好みが変わることや、不正検知において、新たな不正の手口が生まれこれまでのモデルが通用しなくなるといったことが挙げられる。

バーニーおじさん 【ML用語】

ニューラルネットワークの訓練において、重みパラメータ数に対して、その10倍以上の訓練データ量が必要、という経験則。 バーニーおじさんの正体はアメリカのスタンフォード大学の教授らしい。

チューリングテスト 【ML用語】

ある機械が人間の知的活動と区別がつかない程度の能力を持つかを判定するためのテスト。 人間のような回答をする機械に対して、人間の審査員が別の部屋からディスプレイとキーボードを用いて文章で会話し、機械か人間かを判定する。 わざと機械にタイプミスを行わせるなど、知的活動とは別の”人間らしさ”を再現するテクニックが使われたこともあり、なかなか奥が深い。

次元の呪い 【ML用語】

入力データとなる特徴量の次元が多くなるほど、必要な訓練データの量が指数関数的に増えてしまう現象。 回避するには、特徴選択や次元削減を行う。

QC用語

ロングテール 【QC用語】

後述のパレート分析において、発生頻度が少ない多くの種類の現象のことを指す。 発生頻度が多い現象にはそれなりの背景がある。 例えば競争においては既にライバルも力を入れて取り組んでいて優位性がなかったり、あるいは工程不具合においては、そもそも発生頻度を減らせるのであればとっくにやっている、何か込み入った問題があるから減らせないということがある。 そういった事情がある中で、目先の活動の成果を着実にだすためにロングテールに着目する戦略がとられる。

パレート分析 【QC用語】

工程不具合など、複数の現象について、その発生頻度によって分類し、対処の優先度を判断する手法。 受験問題の出題分析や、ブログの検索ワード選択など、品質管理以外の応用分野も広い。

アローダイアグラム 【QC用語】

仕事全体の作業の順番とつながり、日程を把握するのに用いる図。 各工程を矢印でつなぎ、その矢印にそれぞれの作業日数を記載する。

QAネットワーク 【QC用語】

品質保証項目と工程を表にし、どの工程でどの不具合の発生と流出を防止するのかを整理した表。 ”保証の網”とも呼ばれる。

PDPC法 【QC用語】

Process Decision Program Chartの略。 作業開始から、達成すべきゴールまでの流れで、問題が起こらなかったルートに、問題が起こったルートとその対処法や、やり直しのルートを加えて、想定されるトラブルを事前に織り込んだ計画を作成する手法。

FMEA 【QC用語】

Failure Mode and Effects Analysis。 設計において、構成要素(部品など)の故障モードとその上位アイテム(部品を組みつけた機構など)への影響を解析する手法。 よくFTA(Fault Tree Analisys)と対比される。

VOC 【QC用語】

Voice of Customer お客様の声。 品質管理の取り組みにおいて、お客様の立場に立って製品やサービスのあるべき姿を設定し、ねらいの品質を決定する。 なおVOCといえば、印刷工程や半導体製造工程などのものつくりの現場では揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の用語のほうが親しみがあるかもしれません。

魚の骨 【QC用語】

特性要因図の別名。 魚の骨のように関係で線を引いてさまざまな要因を書き出し、ある特性(結果、解決したテーマ)へのつながりを図示したもの。

中心線 【QC用語】

管理図において、管理したい項目のデータサンプルの平均値。 中心線をもとに上方管理限界線と下方管理限界線をひく。

4M 【QC用語】

Man(人)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法)の4つの要素。 なにかトラブルが発生するとき、この要素のうちどれか、あるいは複数に変化点があると考えられており、設計変更や製造移管の際に、これらの要素別に問題ないかを評価することで、トラブルを未然に防ぐ。 また、他のQC手法においても、これらの要素を意識することで、原因究明がスムーズになる。